SimpleWeb(ASP 版)管理者マニュアル
Version 1.0
ソシオメディア株式会社
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- 1. SimpleWeb とは何か。どのように動くのか?
- 1.1. レイアウトとコンテンツの変換
- 1.2. SimpleWeb の概要
- 1.3. パフォーマンスについて
- 1.4. サポートされるプロトコル
- 2. SimpleWeb の利用
- 3. 利用者自身による表示方法の変更(SimpleWeb メニュー)
- 4. プライバシーについて
- 5. セキュリティについて
- 6. 管理者の役割
- 7. SimpleWeb の導入
- 8. テキスト版リンクの設定方法
- 8.1. ページにテキスト版へのリンクを設定する
- 8.2. 訪問者のブラウザーで使用できるブックマークレット
- 9. SimpleWeb のログファイル管理
- 10. SimpleWeb のカスタマイズ
- 10.1. アノテーション
- 10.2. HTML の一部を取り除くためのマーキング
SimpleWeb は、ウェブページに盛り込まれているレイアウト要素や画像をすべて取り除き、シンプルでアクセシビリティの高いテキスト版のウェブページを瞬時に生成するサーバーベースのアプリケーションです。また、通常のブラウザーでは利用できない表示のオプション機能を提供して、障害のあるユーザーやモバイル機器ユーザーの利用者体験を高めるのに役立ちます。さらに、ウェブ開発者が利用して、ページ上で提供されている情報がスクリーンリーダーや音声ブラウザーを使用した時に正しい順序で読めるようになっているかどうかを調べることも可能です。
SimpleWeb はテキスト変換エンジンとして、UsableNet が開発・販売しているソフトウェアおよびオンラインサービス LIFT Text Transcoder を、許諾を受け使用しています。
SimpleWeb を導入する大きなメリットは、「テキスト版」というリンクをウェブサイトの各ページに追加するだけで、その他の手作業はまったくしなくても、瞬時に訪問者がコンテンツのテキスト版にアクセスできるようになることです。
SimpleWeb は、次のような状況で特に役立ちます。
- グラフィックを見ることができない場合(例:全盲のユーザー、テキストブラウザーを使っているユーザー)
- ページ要素のサイズを変更しなければならない場合(例:ブラウザーのウィンドウを最大化してコンテンツを大きくして見ている弱視のユーザー、小さな画面にすべてを表示しなければならない PDA ユーザー)
- テキストのサイズを変更しなければならない場合(例:弱視のユーザー、プロジェクターを使って聴衆にウェブページを見せようとするプレゼンター)
- 見つけやすく使いやすいリンクやボタンが必要な場合(例:腕や指先を細かく動かすことができないといった運動障害があるユーザー)
- 使いやすいレイアウトのフォームフィールドが必要な場合(例:スクリーン拡大鏡を使っていて、見えるフィールドが限られている弱視のユーザー)
SimpleWeb は、オリジナルのウェブページよりも、日本工業規格 JIS X8341-3:2004、米国リハビリテーション法第508条、W3C の WCAG1.0 ガイドラインのダブルAレベルなどに沿ったページを生成します。そしてこれを実現する過程で、ウェブページのレイアウトやコンテンツを変更する次のようなタスクを実行します。
- CSS に基づいてページを生成し、文字サイズや画面幅を限定しないようにします。これにより、固定でないレイアウトとなるため、訪問者が使っているブラウザーのウィンドウに合わせられるようになります。
- meta 要素で指定された自動リダイレクトを無効にし、ユーザーが任意に選択できるリンクとしてリダイレクト先の URL をページ上部に提示します。
- 近すぎる配置のリンクがあると、自動的にスペースを3つ挿入します。これにより、リンクがはっきりと分かれて表示され、クリックしやすくなります。
- JavaScript のプロトコルを含んだリンクは、アクセシブルでないため、取り除きます(WCAG の6.3条に準拠)。
- スクリプトとスタイルシートは、すべて取り除きます。スクリプトは、noscript タグがあれば、そのコンテンツで置き換えます。
- フレームとフレームセットは、全フレームの全コンテンツを同時に表示する(テキスト版の)ページによって置き換えます。これによりユーザーは、すべてのコンテンツを一度に見られるようになります(フレーム機能のあるグラフィックブラウザーを使っている状態と同じ環境です)。しかもフレーム間のナビゲーションは、本来の機能を維持します。
- noframes 要素は一切使用しません。
- すべてのレイアウトテーブルはリニアライズします。 SimpleWeb は、UsableNet が開発したウェブページ構成要素の意味解析エンジンであるセマンティックアナライザー(英文)を使用して、テーブルが表組状のデータを表示するために使われているのか、単にレイアウト目的で使われているのかを判断し、必要性のあるデータテーブルと判断された場合は、元のマークアップをそのまま残します。データ表示の場合は、表組としてのほうが読みやすいためです。
- 画像は、付随する alt テキストで置き換えます。その画像に alt 属性がなく、 title 属性のみがある場合は、title 属性の値で代用します。alt 属性も title 属性も指定されていない画像は取り除きます。ただし、ボタンとして使われている画像で alt 属性も title 属性もないものは、リンク先の URL に置き換えます。
- クライアントサイドのイメージマップは、area 要素に含まれているリンクの単純なリストに置き換えます。その画像の alt 属性か title 属性が定義されていれば、ナビゲーションバーとして使用します。各 area 要素の alt 属性は、リンクのラベルとして使用します。alt 属性がない場合は、リンク先の URL が追加されます。
- フォーム内の画像化された「送信」ボタンは、フォームのコントロールを使ったボタンに置き換えます。ボタンのラベルは、元の画像に alt 属性があればその値から取得し、なければ「送信」を使用します。
- JavaScript の機能による代用によって「送信」ボタンが省略されたフォームでは、「送信」ボタンを追加します。これにより、JavaScript がなくても、フォーム内のデータが送信できるようになります。
- インラインフレームは、参照している文書へのリンクに置き換えます。
- meta keywords と meta description は変更しません。
- object 要素は、そのコンテンツを使ったテキストのみのものに置き換え、コンテンツがない場合は取り除きます。
- アプレットは、そのコンテンツを使ったテキストのみのものに置き換え、コンテンツがない場合は取り除きます。
- 正しいマークアップで作られているフォームのコントロールとラベルは、参照しているコントロールに配慮し、適切なラベル配置でリニアライズします。label 要素の内容は、参照しているフォームコントロールの前か後に配置します(そのコンテンツが、テキストフィールドか、ラジオボタンか、チェックボックスか、またはセレクトメニューかなどによって、前か後かが変わります)。label 要素が指定されていなくても title 属性が指定されていれば、title のコンテンツで代用し、やはりコントロールの前か後に配置します。
SimpleWeb は、出力するページに新しい CSS ルールを追加し、ユーザーがそのページのテーマカラーやフォントサイズを変更できるようにします。
この設定は、Cookie を使って保存されるため、SimpleWeb のユーザーは一度設定すれば次からそれが自動的に反映されます(ユーザーが使用しているブラウザーの Cookie がオンにされている場合)。
SimpleWeb は非常に効率的なアプリケーションですが、ページを変換するには以下のようなステップを踏む必要があります。
- 訪問者のブラウザーからリクエストを受け取る。
- サイトをホスティングしているウェブサーバーにリクエストを出す。
- ウェブサーバーとネットワークがデータを出すのを待つ。
- ページを変換する。
- 変換したページをユーザーのブラウザーに送る。
図1: ブラウザー、SimpleWeb、ウェブサーバー間のやりとり
このように、SimpleWeb は Proxy のように動作するため、パフォーマンス、セキュリティ、導入という3つの側面に影響します。SimpleWeb を導入するには、ソシオメディアが管理するマシンに、処理対象となるサーバの設定を書き込む必要があります(実際の設定作業はソシオメディアの担当者が行います)。
SimpleWebの導入がウェブサイトのセキュリティにどう影響するかについては、この文書の中程で説明しています。
テキスト版ページを表示するまでの反応時間(ウェブサイトの訪問者が、何らかの表示を見るまでの待ち時間)が、オリジナルのページと比べてどれだけ異なってくるかは、上記のステップの2、3、4にかかる時間に左右されます。
SimpleWeb がウェブサーバーと同じローカルネットワークにインストールされているか、異なるネットワークにインストールされているかによって、パフォーマンスは異なります(2と3のステップにかかる時間は、後者の場合に最長となります)
SimpleWeb のテキスト変換エンジンを開発した UsableNet では、SimpleWeb のパフォーマンスを測定するベンチマークテストを行ないました。その興味深い結果を UsableNet のウェブサイト(英文)でご覧ください。
結論としては、SimpleWeb の導入の仕方は、パフォーマンスに影響する一要因にすぎない、ということが言えます。その他の影響要因としては、以下のものが挙げられます。
- ブラウザーとウェブサーバーの間の接続速度(図1の矢印6および7)
- ブラウザーと SimpleWeb の間の接続速度(図1の矢印1および5)
- SimpleWeb とウェブサーバーの間の接続速度(図1の矢印2および3)
- オリジナルページの複雑さ(要素を隠したり変更したりするのに、SimpleWeb のコード変換がどれだけ必要か)
- オリジナルページのサイズ(図1の矢印3と7でウェブサーバーから SimpleWeb へ、また個別のブラウザーへ転送されなければならないデータの量)
- コード変換されたページのサイズ(図1の矢印5で SimpleWeb からブラウザーへ転送されなければならないデータの量)
SimpleWeb は、インターネット上のほとんどのページを処理できます。現時点では、次の技術を使用しているウェブページのコンテンツに対応しています。
- HTTP および HTTPS プロトコル
- GET または POST メソッドによるパラメータリクエストの送信
- HTTP ベーシック認証
- Cookie
フレームを使用したページが HTTP ベーシック認証を要求する2つのフレームを含んでいる場合、SimpleWeb は、セキュリティ上の理由から、1番目のフレームに対する接続のみを開きます。
SimpleWeb がセキュア接続をどうサポートしているかについては、セキュリティのセクションをご覧ください。
SimpleWeb の使い方はシンプルです。SimpleWeb の生成するテキスト版へのリンクを作れば、それを選択(クリック)するだけでテキスト版に変換されたページがブラウザーに表示されます。テキスト版のページ内で選択できるリンクのほとんどは、それを選択すると SimpleWeb を再び経由し、テキスト版に変換されたリンク先のページが表示されます。
この機能を実行するために SimpleWeb は、URL 再マッピングと呼ばれるタスクを行ないます。SimpleWeb は、レイアウトとコンテンツの変換というセクションでご紹介したコンテンツ変更を行なうほかに、リンクおよびフォームアクションの URL のほとんどを変更し、ブラウザーがウェブサーバーにではなく SimpleWeb にリクエストを送るように変更します。SimpleWeb はその後、リクエストをウェブサーバーにリレーし、回答を待ってから、それを処理して、ユーザーのブラウザーに戻します。
通常、SimpleWebによるURL 再マッピングの限界点は、ウェブサーバーが変わる地点とされます。例えば、www.anycompany.com がホスティングしているページに SimpleWeb を使用しているとして、そのページには、news.anycompany.com へのリンクが含まれているとします。この場合 SimpleWeb は、これらのリンクを再マッピングしないかもしれません。SimpleWeb が設定されているサーバーを出てしまうためです。
SimpleWeb は、エラーメッセージも表示します。エラーが返されるのは、ページを表示するはずのウェブサーバーと通信中に、正常でない事態が発生した場合です(例えば、リクエストしたページがウェブサーバーに存在しない、など)。
図2: ファイルが見つからない場合のエラーメッセージ
非常に稀ではありますが、ウェブサーバーとブラウザーの間の通信は正常であるにもかかわらず、SimpleWeb が異常な事態に直面してエラーを出すことがあります。
HTTP をベースにしたパスワード認証を経て入るウェブサイトをブラウズする際、SimpleWeb は、単にウェブ Proxy の役割を果たします。つまり、ブラウザーがユーザー名とパスワード(ウェブサイトに入るのに必要)を入力するよう要求し、そのデータを SimpleWeb に送ると、SimpleWeb は、それをウェブサーバーに転送する、という意味です。SimpleWeb は、ユーザー名やパスワードを保存しません。これらの認証情報は、ユーザーのブラウザーがプロトコルとして HTTPS を提示した場合のみ、ブラウザーから取得され、セキュア接続(SSL)を介してウェブサーバーに送られます。詳細は、セキュリティおよびプライバシーのセクションをご覧ください。
SimpleWeb では、表示方法を設定することも可能です。この環境設定は Cookie で処理されて、SimpleWeb がユーザーの選択した内容を記憶します。これには、ブラウザーの Cookie をオンにする必要があります。
表示設定は、コード変換されたページの最下部にある SimpleWeb メニューという名称のセクションで選択できます。
この SimpleWeb メニューのセクションに行くには、alt キーを押したまま、s を押します。
お使いのブラウザーに、s を使ったショートカットがすでに割り当てられている場合でも、alt キーと s を別々に押すことによって、キーボードを使うことは可能です。
SimpleWeb メニューの最後の部分は、コード変換されたページの元になったオリジナルバージョンを見るのに使います。
図3: SimpleWeb メニューによる設定の変更
SimpleWeb メニューでは、次の環境設定が行うことができます。
- フォントサイズ
ページのコンテンツを表示する際の文字の大きさを指定します。この機能は、視力が弱いユーザーや、ページのコンテンツを拡大する必要がある場合(聴衆に向けてプレゼンテーション中にプロジェクターでウェブページを示す場合など)に役立ちます。フォントサイズを大きくするには「大」、小さくするには「小」、初期設定値に戻すには「標準」を選択します。 - 現在の配色
背景と前景(文字)に使う色を指定します。多くの場合は、白の背景に黒の文字が好まれますが、反転したほうがページを読むのが楽な場合もあります。前景と背景のコントラストを高めるコンビネーションは、白地に黒、黒地に黄色、クリーム地に黒です。これらを試してみて、最も見やすいものを選ぶといいでしょう。 - リンクをボタンで表示する
運動障害のあるユーザー(または、最適とは言えないポインティングデバイスを使っているユーザー)にとっては、小さなリンクをポインターで指してクリックするのは大変な注意力を要する困難な作業です。このオプションを使えば、SimpleWeb が個々のテキストリンクを長方形の枠で囲い、リンクが周辺の要素から際立つようになります。 - テキスト版から出るときに警告を出さない
SimpleWeb は、登録されたウェブサーバーでホスティングされているページだけをテキスト版に変換します。登録されたウェブサーバーとそのページは、テキスト版の範囲と呼ばれ、この範囲を越えるリンク(SimpleWeb に登録されたウェブサーバーの外に出るリンク)を選択すると、SimpleWeb は初期設定により、テキスト版の範囲を離れようとしている旨の警告を出します。テキスト版から出るときに警告を出さないを選択すれば、SimpleWeb は警告を表示せず、自動的にグラフィックを含んだオリジナルのページに移動します。初期設定(警告を出す)に戻したいときは、テキスト版から出るときに警告を出すを選択します。 - 処理できない文書を直接開く
ウェブページではないリンクを選択すると、SimpleWeb は初期設定により、そのページを処理できない旨の警告を出し、オリジナルのファイルをダウンロードするよう促します。この警告機能は、処理できない文書を直接開くを選択すれば解除できます。警告機能をオンに戻す場合は、処理できない文書には確認画面を表示するを選択します。
図4: 運動障害の方向けに黒背景に黄色文字の配色で表示
SimpleWeb は、処理するページをウェブサーバーから取得し、コード変換したうえで、変換後のページをユーザーのブラウザーに送ります。この情報を誰が見られるのか、情報のどの部分が見られるのか、と心配される方もいらっしゃるかもしれません。
SimpleWeb は、 プライバシーとセキュリティに関する問題を最小限に留めるように配慮されています。
SimpleWeb が生成したテキスト版のページを使用している間に、フォームを送信したり、ブラウザーが Cookie を使用することがあります。その際、ユーザーが閲覧したページの情報や、フォームで送信したデータ、そのページが要求する Cookie などは、まず SimpleWeb のサーバーに送られ、その後、それらの情報の本来の受け手であるウェブサーバーに送られます。
SimpleWeb は、最初の設計時点から、これらの情報のほとんどを永久的な形のファイルとしては保存しないように作られています。これらの情報は、SimpleWeb のサービスを実行するプロセス内のメモリに置かれ、しかも非常に限られた時間(1秒以下という単位です)しか保存されません。永久的に保存される唯一の情報は、HTTP および HTTPS のリクエストログで、これには Cookie やフォームの値は含まれません。
ウェブサイトのプライバシーポリシーで表明しているとおり、ソシオメディアでは、こうした情報をサードパーティに開示しません。また、送信された情報を操作したり変更したりすることもありません(SimpleWeb 自体が要求する機能を実行する目的での変更は含まないものとします)。
さらなる情報をお求めの場合は、SimpleWeb サポートにご連絡ください。
SimpleWeb は、ウェブ Proxy として機能し、ページを変換する際、そのページ内にあるすべてのリンクやフォームボタンの URL を変換します。それぞれの URL は、まず SimpleWeb がリクエストをフィルタし、その後、オリジナルのウェブサーバーに送るように変換されます(URL 再マッピング)。
ただし、URL が HTTPS プロトコルを指定していると、処理は複雑になります。SimpleWeb は、インターネット接続が両方とも(ユーザーのブラウザーと SimpleWeb の間の接続、および SimpleWeb とウェブサーバーの間の接続)セキュアになるように(SSL 上で行なわれるように)、URL を再マッピングしなければならないからです。このため SimpleWeb は、それぞれの HTTPS リンクを SimpleWeb にポイントする HTTPS リンクに再マッピングし、さらに、SimpleWeb が HTTPS を介してウェブサーバーに接続するように指定するのです。
例えば、https://www.mycompany.com/purchase.jsp?prod=123 というコードは、https://www.simpleweb.jp/tt/https://www.mycompany.com/purchase.jsp?prod=123 というコードになります(SimpleWeb の実際のサーバー名は、場合により異なります)。ここで、「HTTPS」が2回使われていることにご注意ください。
セキュリティ警告:お使いのブラウザーで、リンクに含まれている HTTPS が2回ではなく1回だけとなっている場合は、ブラウザーと SimpleWeb の間の接続、または SimpleWeb とウェブサーバーの間の接続のどちらかがセキュアでないことを意味しています。この場合、ブラウザーとウェブサーバーの間でやり取りされる情報のセキュリティを気にされるのであれば、使用を続けるべきではありません。
HTTPS は、接続された二者がお互いを確認し、その間でやり取りする情報が改竄されないようにするために必要な情報をすべて含む特別なファイル、つまり証明書に基づいています。
ブラウザーを使って HTTPS プロトコルを持つページを閲覧する時、ブラウザーとウェブサーバーは、やはり証明書を交換しています。ブラウザーは、ウェブサーバーから証明書を受け取った際、その証明書が正式な認証局(CA)によって署名されていなければ(正式なCAによって署名された証明書は、通常、公開証明書と呼ばれます)、適切なポップアップウィンドウでそれをユーザーに知らせます。
SimpleWeb は、ウェブサーバーが公開証明書を使っている場合のみ、セキュアページを正しく処理します(セキュアページをコード変換されたセキュアページに再マッピングします)。ページにアクセスするに当たってウェブサーバーが HTTPS を要求するものの、そのサーバーが公開証明書を持っていない場合は、SimpleWeb はそのページをコード変換しません。
これにより SimpleWeb は、セキュアでない処理の継続を拒否する、非常に慎重なブラウザーとして機能するのです。
SimpleWeb(ASP 版) の導入時に、システム管理者(通常はウェブマスター)が行なわなければならないタスクはきわめてシンプルです。SimpleWeb でどのサイトを処理するかをソシオメディアの担当者にお伝えいただくこと、そして該当するページに適切な「テキスト版」というリンクを追加することのみです。
このソリューションをお買い上げになる際は、SimpleWeb で何台のウェブサーバー(実際のサーバーおよびバーチャルサーバー)を処理するかを決めなければなりません。自社のウェブサイト、www.mycompany.com がホストしているページのみに SimpleWeb を使用するのであれば、1台のサーバーをカバーすれば十分です。一方、www.mycompany.com のほかに www.products.mycompany.com と people.mycompany.com があれば、3台のウェブサーバーをカバーする必要があります。
SimpleWeb は、ウェブページを処理する際に、そのページに含まれている URL を書き換えて、実際のブラウザーのリクエストを SimpleWeb でフィルターできるようにします。しかしこの URL 再マッピングは、SimpleWeb が機能するようあらかじめ設定されたサーバーをベースとした URL にのみ実行されます。つまり、そうしたページだけを SimpleWeb はコード変換するのです。URL が再マッピングされないと、ウェブサイトの訪問者のブラウザーには、通常どおりオリジナルのウェブページが表示されます。
この理由から、ソリューションを購入する際には、SimpleWebで何台のウェブサーバーをカバーするのかを決定し、そのウェブサーバーの名前を、ソシオメディアの担当者(SimpleWeb サポート)にお伝えいただくことが必要になります。
サーバー名を変更する場合も、やはりソシオメディアの担当者にご連絡いただく必要があります。
2番目のステップは、ウェブページの中にテキスト版へのリンクを配置することです。テキスト版リンクの設定方法をご覧ください 。
このステップは簡単です。SimpleWeb が瞬時にテキスト版のページを作成できるようにするには、ウェブページの中に新しいリンクを作って、そのリンクが SimpleWeb をポイントするようにするだけです。SimpleWeb は、静的なページ、動的なページ(asp や jsp)、そしてコンテンツマネジメントシステムが作るページや、データベースから生成されたページにも対応します。そこにはフォームも含まれ、あらゆる種類のウェブコンテンツが対象となります。
ウェブサイトを訪れるユーザーは、テキスト版へのリンクをたどって、サイト内(SimpleWeb の導入のセクションで説明しているウェブサーバー名の限界点の範囲内)を、テキスト版として利用できるようになります。そして、いつでも好きな時に、オリジナルのウェブページ(SimpleWeb をまったく使わないページ)に戻ることが可能です。
テキスト版へのリンクは、次のようなものとなります。
<a href="http://www.simpleweb.jp/tt/http://www.mycompany.com/some/page.html"
title="SimpleWeb で自動生成されたテキスト版ページ">テキスト版</a>
テキスト版へのリンクを表示しているページ(現在閲覧中のページ)の URL が http://www.mycompany.com/some/page.html で、SimpleWeb が動作しているサーバー名が www.simpleweb.jp の場合を示しています。
HTTPS 接続を介してブラウザーに送られるページのためのテキスト版リンクであれば、上の例で2度使われている HTTP を HTTPS に置き換えます。
<a href="https://www.simpleweb.jp/tt/https://www.mycompany.com/some/page.html"
title="SimpleWeb で自動生成されたテキスト版ページ">テキスト版</a>
テキスト版へのリンクを複数のページに入れる場合は、各ページの URL を毎回指定しなければならず、それが面倒に感じることもあるかもしれません(多数のページで共通使用しているページのヘッダーにテンプレートを使用している場合など)。その場合は、次の方法をとることも可能です。
テキスト版へのリンクは、次のようなものとなります。
<a href="http://www.simpleweb.jp/tt/referrer"
title="SimpleWeb で自動生成されたテキスト版ページ">テキスト版</a>
SimpleWeb は、Referer(英文)のリクエスト・ヘッダー・フィールド(HTTP プロトコルで定義される)を使用して、URL を処理します。
この2つのメカニズムは、よく似通っています。異なる点は、後者に基づくテキスト版へのリンクは、ユーザーのブラウザーがこの種のヘディングを処理しないものの場合は機能しない、という点です。ユーザーがこのヘディング機能をオフにしていたり、ブラウザーがそもそもサポートしていない(PDA のブラウザーには、サポートしていないものがあります)場合に、これは起こります。
ここで要求しているURLは「referrer」と終わりに「r」が2つ付いていますが、HTTP プロトコルのフィールド名では「referer」となっていることにご注意ください。
ユーザーのブラウザーとのやりとりをさらに高速化するため、SimpleWeb は、データの HTTP コンテンツ圧縮(英文)を自動的に行ないます。これは、ユーザーのブラウザーとシステム管理者にとって、完全に透明な動作です。UsableNet によるベンチマーク(英文)のページでご紹介しているパフォーマンスは、この圧縮メカニズムを加味していません。SimpleWeb の現行バージョンでは、パフォーマンスが全般的に改良することが分かっています。
目に見えるテキスト版へのリンク(ページを目で見てリンクが見つけられる人に役立つ機能)を追加するほかに、隠しテキスト版リンクをページの最上部に入れることも重要です。こうすることにより、スクリーンリーダーや画像をサポートしていない小型機器(PDA や携帯電話)を使っている訪問者が、ページ内のコンテンツをくまなく探さなくても、リンクを見つけられるようになります。
これを実現する簡単な方法として、スペーサー画像を使って隠しリンクを作る方法があります。
<a href="http://www.simpleweb.jp/tt/http://www.mycompany.com/some/page.html" ><img src="images/spacer.gif" style="border:none" alt="SimpleWeb で自動生成されたテキスト版ページ" width="1" height="1"/> </a>
ウェブサイトに導入した SimpleWeb を訪問者にとってさらに使いやすくするには、入り口となるページにブックマークレットを作るのも効果的です。訪問者がページに来て、ブックマークをクリックするたびに、SimpleWeb がそのページ上で起動します(そのページが SimpleWeb で使用できる圏内にある場合)。
次のリンクを「お気に入り(ブックマーク)」に登録すれば、SimpleWeb を導入しているウェブサイト内どこでもブラウズして、動作させたい場所でこの「お気に入り」項目を選択することで、瞬時にそのページのテキスト版を表示させることができます。ブックマークは切り替えボタンの役割を果たすため、テキスト版ページを表示したい時にクリックし、オリジナルのページに戻りたい時にまたクリックするという使い方ができます。
このリンクは次のように導入します。
<a href="javascript:if
(window.location.href.indexOf('http://www.simpleweb.jp/tt/')==0)
window.location = window.location.href.substring(27,
window.location.href.length); else
window.location='http://www.simpleweb.jp/tt/' +
window.location;">テキスト版の切り替え</a>
このブックマークレットは、JavaScript 機能のあるブラウザーでのみ動作します。また、SimpleWeb へのアクセスが可能になっていなければなりません。コード中にある「27」とは、http://www.simpleweb.jp/tt/ に含まれている文字の数です。
ブックマークレット(ファヴレットとも呼ばれます)は、それぞれがブックマーク(URL には「javascript:」プロトコルを使用します)を内包する小さなプログラム(JavaScript アプリケーション)で、保存して一般のブックマークと同じように使用できます。ブックマークレットについて、詳しくは Bookmarklets.comの説明(英文)をご覧ください。
このブックマークレットは簡単にインストールでき、マシンやブラウザーにセキュリティ上の脅威をもたらすこともなく、しかも無料です。
ソシオメディアでは、ご要望をいただいたユーザーの方に対して、登録されたウェブサーバーに関するログ記録を毎月月初にお送りしています。このサービスは SimpleWeb の利用料に含まれており、別途料金はかかりません。ご希望される方は、SimpleWeb サポートにメールでご連絡ください
ソシオメディアでは、SimpleWeb がデフォルト設定で生成するページよりもさらに使いやすいページを生成するよう、契約サイトごとのカスタマイズに関するご相談を別途承っています。
ページに使用する要素の追加や削除にかかわるもの、要素の表示方法にかかわるもののカスタマイズが可能です。カスタマイズによってどのようなことが可能か、その例を示したのが、以下のリストです。
- ナビゲーションバーの移動:SimpleWeb は、ページ中であらかじめ特定されたナビゲーションバーを認識し(コーディングのされ方に基づいて見分けます)、それをページの一番最後に移動するといったことができます。これは、音声読み上げによってウェブサイトを利用しているユーザーにとって、毎ページで共通して最初に読み上げられるナビゲーションが煩わしく感じられることを回避する意味があります。
- ナビゲーションバーのラベル付け:SimpleWeb は、ページ中であらかじめ特定されたナビゲーションバーを認識し(コーディングのされ方に基づいて見分けます)、オリジナルのページで使われているグラフィカルなソリューションに代わる適切な文脈情報とともに、表示することができます(例えば、全ページに共通して配置されるグローバルナビゲーションに、自動的に「メインメニュー:」といったラベル付けをします)。
- ナビゲーションバーの周りのスキップリンク:SimpleWeb は、ナビゲーションバーを認識し、隠しリンク(または見えるリンク)として自動的に「メニューをスキップ」といった機能を挿入します。
SimpleWeb のカスタマイズは、アノテーションの使用を基本としています。アノテーションとは、既存のウェブページに対するリファレンスで、SimpleWeb が使用する付加的な情報をもたらす XML ファイルです。アノテーションを使うことで、SimpleWeb をさらにパワフルに変え、運営するウェブサイトの機能(例えばフォームなど)がどのようにコード変換されるべきか、どのように真にアクセシブルなページに代えられるべきか、を指定できます。アノテーションの真価は、オリジナルのウェブページにまったく手をつけなくてよい、という点にあります。SimpleWeb は、オリジナルのページとアノテーションからの情報を合わせて、アクセシブルなテキスト版のページを作成します。
SimpleWeb の動作のカスタマイズをご希望される場合は、SimpleWeb サポートにご相談ください。カスタマイズの実現可能性は、オリジナルのページのコーディング方法およびそのコードのサイト内における出現パターンに依存しています。必要なカスタマイズのレベルによっては、それを示すウェブページのプロトタイプを作成する必要があるかもしれません。カスタマイズはSimpleWebの利用料金には含まれません。ご要望内容を確認させていただき、カスタマイズ費用をお見積もりいたします。
よくある要件を挙げるとすれば、SimpleWeb に HTML の一部(例えば、テキスト版において好ましくないリンクや不適切な alt 属性など)を取り除く、ということがあります。これを実現するには、具体的なアノテーションを書く必要はなく、HTML コードの特別な(有効な)マークアップを使用します。
SimpleWeb がウェブページを処理するにあたって取り除くべき HTML コードを指定するのは簡単です。
DIV 要素の中に、この HTML コードを埋め込み、class 属性を un_jtt_hide に設定します。その例は、以下のとおりです。
<p>はじめに ...</p> <div class="un_jtt_hide"> <p>不要なコード</p> </div> <p>結論 ...</p>
次のように変換されます:
<p>はじめに ...</p> <p>結論 ...</p>
HTML コードにブロックレベル要素(英文)がなく、インライン要素しかない場合は、span 要素を使って、この HTML を取り除くためのマークとすることも可能です。
<a href="index.html">ホームページ</a> <span class="un_jtt_hide"> <a href="javascript:...">JavaScript によるリンク</a> </span> <a href="products.html">製品</a>
以上